中学で軟式テニス部に入っていて、高校では硬式テニス部に入っていました。
高校のときは、バイトや遊びに夢中でして硬式テニスは幽霊部員になっていましたが(汗)。
母からは「テニスはいいわよ、大人になってからも楽しめるから」なんて言われてましたが、当時は「ふ〜ん」と聞き流してましたね。
でも、お母さん!大正解ですよ!
40歳をすぎてからテニスにはまりました。そしてアメリカという異国の地でも友達がたくさんでき交流もそこそこ広く、毎日楽しく暮らせているのは、テニスのおかげです。
全米テニス協会(USTA)があらゆる層のあらゆるレベルを網羅して、だれもがテニスを楽しめる場を提供してくれてます。
アメリカのテニスの主流、「USTA」
8月にニューヨークで開催されるUSTAオープンはテニスの4大大会として有名です。
私はそのUSTAの中のUSTA LEAGUEという大人(18歳以上)を対象とした試合に出ていています。もうこれだけで1年中試合ができますよ!
日本だとテニススクールに入って、スクールだけでテニスをしている人が多い印象があります、もしくはサークルなどで友人同士が集まってプレイすることも多そうですね。
でも日本で試合に出るというのは初心者にはちょっと敷居が高そうです。
アメリカに来て感じることの一つに、「誰もが同じように楽しむ姿勢」があります。日本のカルチャーとして、初心者は一人前になるまでとにかく修行せよ、とにかく練習せよ、技術をきちんと身につけてから人前に出てこいという暗黙のプレッシャーがあるように感じます。アメリカだと、練習は練習で試合は試合、それは初心者でも同じで「まだ下手だから試合にはでない」という感覚は薄いです。そしてそれはテニスに限ったことではありません。
うちの子供達がまだ小学生だった頃も、練習をしたら試合、試合のあとは練習、そしてまた試合と、まだ小さいからとかまだ下手だからとかいう考え方ははなく、大人顔負けの真剣さで試合をし、なおかつ楽しんでいました。周りの大人が「試合なんてまだ早い」とか全く思っていなかったです。
そんな中で私のようなお遊びテニスに毛が生えたくらいのザ・中級くらいのレベルでも全米大会目指して熱くなることができますよ、強くオススメします。
まずはNTRPで細かいレベル分け
USTA LEAUGEが誰でも楽しめるようにできているのは、レベル(レイティング)が細かく分かれているからです。



主婦(私)目線で主婦プレーヤーのそれぞれのレベルをみてみる?
1.0 | ラケットに触ったことが10回以下。家にあった運動靴と借りたラケットを使ってる。 |
1.5 | テニス用の靴と自分のラケット買おうかなと思う。まだ時々空振りとかもあり。 |
2・0 | まだまだ経験が浅くて打点が毎回違う。フォームが超自己流でしっくりこない感じ。シングルスとダブルスの動きはとりあえず頭ではわかった。 |
2.5 | 試合らしきものができるようになる。実際に試合のあるのはこのレベルから。8ゲーム先取という試合が多い。 |
3.0 | 試合を楽しめるようになる。自分がミスをしなければ勝てるレベル。 |
3.5 | このへんまでくるとテニスにハマる率が高い。目的を持って練習するようになる。 |
4.0 | もともと運動神経がいい人は2年くらいでここへくる。そうでなくてもテニス歴が長くなるとがんばれば到達できる。傍目にもなかなかやるじゃん!という試合ができるようになる。 |
4.5 | 主婦テニスでここまでくるとちょっと一目おかれる。大人になってからテニスを始めた人の一般的限界。超人はさらに上にいく。 |
5.0 | ちょっとやそっとじゃ到達できないレベル。人数も少なくって大きい地域でないとこのレベルのリーグ戦がある所自体がなかったりする。 |
5.5 | 大人になってから始めた人が到達する神レベル。試合はオープンスキルに出るようになる。 |
6.0はカレッジのトッププレーヤー
6.5ー7.0はテニスの賞金で生計をたてている
(もうこのへんは主婦テニスとは呼びません)
USTA(英語)のページにリンクします
USTAの試合に出る
まず試合のカテゴリーはたくさんあります。
基本的にチーム対抗戦です(トーナメントと呼ばれる個人戦はまた別の機会に)。
- 18歳以上(男女別)
- 40歳以上(男女別)
- ミックスダブルス
- 混合ダブルス
- トライレベルダブルス
今回は一番主流の18歳以上と40歳以上のリーグで使われていうフォーマットを説明します。
基本的にチーム対抗戦
ダブルスが3組(3試合)
シングルスが2組(2試合)
全部で5試合が行われ(基本的には同時に)勝ち数の多いチームの勝ちになります。

まずは市内で全部のチームが3つのグループに分かれて総当たり戦で試合をします。
1つのグループがだいたい7、8チームなので、8、9週間の間に毎週試合をこなし、1位のチームを決めます。
すべてのグループで1位のチームが決まったら、今度はその1位になったチームの総当たり戦で市の代表を決定します。
市の代表になったチームは、続いてセクショナルズとよばれる州の代表を決める大会に遠征します。
これは週末の3日間をかけて集中的に行われ、テキサス内から集まった市の代表が真剣に競いあいます。
そこで勝ち上がると晴れて全国大会へ。
秋のシーズン、春のシーズンとあり、50歳の私は「18歳以上のリーグ」にも「40歳以上のリーグ」にも出ることができます。
去年の週の代表を決めるセクショナルズの大会では、私はシングルスで19歳の大学生とあたって、涙の惜敗をしましたよ。


ゼンベイです。
そうです全米です、全国大会です。
飛行機に乗って、そのシーズンの開催地のアリゾナやカルフォルニアに遠征です。インディアナウェルズなんかでプレイできたりする年もあります。
多くのアメリカの大人が趣味でやってるテニス。
主要となるのがこのUSTAというテニスで、上手い人も初級者もそれぞれのレベルで戦えるようになってます。
それも、かなり真剣に!
初級者も上級者もそれぞれのレベルで全米1位を狙えるわけです
「全米テニス協会評価プログラム(NTRP)ガイドライン 日本語簡約」というのがありました。
日本のスクールや、ウェブサイトでは、「初級者」「中級者」「上級者」と表してあるところが多いけれど、もうちょっとわかりやすく誰がみてもレベルを想像しやすいといいですね。
スクールごとにバラバラだとわかりずらい。
こちらでの4.0というのは日本では「中級」ぐらいでしょうか。
私の住む地域のUSTAプレイヤー
あくまでも試合に出ている人の数で、いうまでもなく練習だけで試合には出ない人は含みません。
女子
登録数2094人

5.0 | 20人 |
4.5 | 120人 |
4.0 | 414人 |
3.5 | 574人 |
3.0 | 536人 |
2.5 | 209人 |
2.0 | 23人 |
その他 | 198人 |
一番多いのは、3.0の536人
続いて3.5の574人
この人数で、全体の半分以上になります。
このレベル(日本のスクールでいうと初中級あたり)が一番多い。
男子
登録数1287人
5.0 | 43人 |
4.5 | 159人 |
4.0 | 327人 |
3.5 | 319人 |
3.0 | 147人 |
2.5 | 22人 |
2.0 | 2人 |
その他 | 268人 |
意外なのは全体の人数は女子よりも少ないけれど、レクリエーショナルレベルの最上級の5.0と続く4.5の人数が女子より多いこと。
一番多いのが4.0の327人
でも、その他(試合に出ていないか、もしくは出ていたとしても十分な数の試合をこなしていないのでレイティングがついていない)の人たちが多いのは男子の方です。
登録してやってみたけど続かなかった人が多いのかな。
ちなみに男子の4.0と女子の4.0では実力は全然違います。
男子は男子、女子は女子で試合のスコアをもとにコンピューターのアルゴリズムで算出されます。そしてミックスダブルスはレイティングを出す際に含まれません。
分析すると男子はやるとなったらとことんやる人か、そうでなかったらきっぱりと辞めてしまう人が多いのでしょうか。
基本的に、レイティングによって地域ごとに差が出ないように考えられてシステムができていますが、それでも多少の差は出てしまうようで、カルフォルニアのレベルは高いよと噂に聞いたことがあります。
USTAの試合に出ることがおすすめなわけ
話はUSTAの試合のことに戻って・・・
初級者も上級者もそれぞれのレベルで全米1位を狙えるわけです。
試合はレベル別に行われるので、どのレベルの人(チーム)でも、そのレベルでの頂点に立つのを目標に頑張れて楽しいです。
レベルはコンピュータで管理されていて、自分の実力を偽って下のレベルの大会に出るということはできません なので極端にスキルに差がある人と当たることはありません。
私が初めてUSTAの試合に出たのは2012年の2月、3.0のレベルで、ガクガクブルブル状態でした。
月日は去り、早7年。
多分、平均よりちょい上?な4.0のレベルで、意気込みだけはプロ級です(笑)まちがいなく態度だけは肝っ玉がすわりました。真剣に、時には笑い、時には涙し、テニス三昧の生活です。
練習はあまり好きじゃなくて(←それじゃダメだろ!って話ですが)、試合ばっかり出ているので、試合の方が実力で、練習では実力が出せないという奇妙な現象が起きています。
それじゃ、上達しないよ!って話はおいておいて(笑)