アメリカでテニスにはまっています。
アメリカで大人が趣味でするテニス(大人のUSTAリーグ)について書きたいと思います。
レベルが細かく分かれていて、初心者から上級者まで自分のレベル切磋琢磨し、全米チャンピオンも目指せるシステムができています。
どんな試合ができるの?
試合のカテゴリーはたくさんあります。
チーム登録でもいいし、個人の試合もあります。
- 18歳以上(男女別)
- 40歳以上(男女別)
- ダブルス
- シングルス
- ミックスダブルス
- 混合ダブルス(レベルの違うパートナーと組む)
- 混合ダブルス(レベルの違うメンバーでチームを作る)
チーム戦は、ローカルの試合を勝ち上がり、セクショナルズ(州)、ナショナルズ(全米)と勝ち進む醍醐味がります。私もNTRP3.5(18歳以上)のカテゴリーでナショナルズまで進み、アリゾナまで遠征したことがあります。
個人戦は、年間を通してポイントを稼いでいくシステムで、ローカルで上位に入ると、ナショナルズの試合に出ることができます。
登録
18歳以上ならだれでも登録できます。登録の際には、テニスのスキルのレベルが必要になります。最初はコーチなどに見てもらってアドバイスしてもらうのがいいと思いますが、自己申告でもOKです。
*登録したスキルと実際のスキルが合致していなと判断されるとペナルティがあることがあるので注意です(試合の勝敗が無効になり、失格となります。)
レベル分け(NTRP)
テニスのレベルは、細かく厳しく管理されています。
(USTA(英語)のページにリンクします)
主婦(私)目線で主婦プレーヤーのそれぞれのレベルをみてみるとこうなります。
1.0 | ラケットに触ったことが10回以下。家にあった運動靴と借りたラケットを使ってる。 |
1.5 | テニス用の靴と自分のラケット買おうかなと思う。まだ時々空振りとかもあり。 |
2・0 | まだまだ経験が浅くて打点が毎回違う。フォームが超自己流でしっくりこない感じ。シングルスとダブルスの動きはとりあえず頭ではわかった。 |
2.5 | 試合らしきものができるようになる。実際に試合のあるのはこのレベルから。8ゲーム先取という試合が多い。 |
3.0 | 試合を楽しめるようになる。自分がミスをしなければ勝てるレベル。 |
3.5 | このへんまでくるとテニスにハマる率が高い。目的を持って練習するようになる。 |
4.0 | もともと運動神経がいい人は2年くらいでここへくる。そうでなくてもテニス歴が長くなるとがんばれば到達できる。傍目にもなかなかやるじゃん!という試合ができるようになる。 |
4.5 | 主婦テニスでここまでくるとちょっと一目おかれる。大人になってからテニスを始めた人の一般的限界。超人はさらに上にいく。 |
5.0 | ちょっとやそっとじゃ到達できないレベル。人数も少なくって大きい地域でないとこのレベルのリーグ戦がある所自体がなかったりする。 |
5.5 | 大人になってから始めた人が到達する神レベル。試合はオープンスキルに出るようになる。 |
6.0はカレッジのトッププレーヤー
6.5ー7.0はテニスの賞金で生計をたてている
(もうこのへんは主婦テニスとは呼びません)
主婦目線で書きましたが、男子も同じ。ただ、男子の3.5は女子の4.0くらいの実力差になります。
レベルの管理
NTRPのレベルは、ほぼ全ての試合の詳細がデータで管理されています。1年間のデータをもとに昇格したり、降格したりします。試合に勝って、自分の上のレベルに昇格することが大きなモチベーションになっている人がたくさんいます。
レベルは厳しく管理されており、実力よりも下のレベルの試合に登録してベーグル勝ち(6−0)なんてすると、失格になることもあります。
レベルが統一されて管理されているのが上級者も、初心者も熱く真剣になれるところだと思います。誰もが楽しめる。
初心者は一人前になるまで、練習に練習を重ねて、きちんと技術をみにつけてから試合に出てこい。といったような暗黙のプレッシャーがありません。練習も楽しんで頑張る。試合も楽しんで頑張る。「まだ下手だから試合は早い。」という感覚はありません。
今年(2020年)のナショナルズは残念ながらコロナの影響で中止が決定していますが、ローカルの試合は6月現在、徐々に再開され始めています。